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30歳で脳梗塞になって
倒れた時のこと
突然頭のなかで、ぷちっと音がしたと思ったら眩暈がして目の前がぐにゃ~っとまわり、身体が動かせないと感じたら次に激しい嘔吐がはじまった。
意識はあったが嘔吐が止まらず喋ることは出来なかった。
救急車で搬送されたが、お花見シーズンだったからか運ばれた病院の女医はろくに診察もせず急性アルコール中毒と診断し、私は半身動かせず嘔吐も止まらないのにアルコールを抜く処置をしたから帰るように言われ、車椅子でタクシー乗り場へ連れて行かれ、無理やり帰宅させられた。
自宅で吐き続け、最後は血を吐き、再度救急車で搬送され、福岡記念病院で脳梗塞と診断された。
当初、ベッドから起きられず、目も明けられず、喋るのは相当遅くしっかり喋ることは出来なかった。
いろいろと調べてもらったが、原因は、結局不明。
その後のこと
脳には障害が残っていて、頭の動かし方によってはすぐにめまいがする。
なので、頭の動かし方はかなり気を付けている。
ベッドに横になるのも今まで通りだと頭がふらつく。
入院期間は急性期病院と回復期病院合わせて約3か月半ほど。
退院のときは、杖を使わず歩けたが、左足はまるで棒のようだった。
退院後、多くのできないことにショックを受けた。
私の身体は、まるで右半身は水がいっぱい入ったペットボトルで、左半身は空っぽのペットボトルのようだった。
仕事には徐々に復帰した。
退院前、頭を悩ませたのは靴問題だった。リハビリのときはずっとスニーカーだったが、スーツにスニーカーを履くわけにもいかず、でも普通のパンプスも履けず、かなり悩んだ。
でもアシックスのビジネスシューズのおかげでなんとか解決した。
持っていた靴はほとんど処分した。
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